神戸新聞
▼岡田J躍動 長友 玉田 大久保 3発
サッカーの国際親善試合キリン・チャレンジカップは13日、ホームズスタジアム神戸で行われ、日本代表はシリア代表を3-1で下した。岡田監督就任後の戦績は9勝7分け2敗で、シリアとの対戦成績は日本の6勝1分け。
日本にとってはワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3戦カタール戦(19日・ドーハ)に向けた強化試合。前半3分に長友(FC東京)の代表初ゴールで先制し、同26分に玉田(名古屋)が加点。後半は17分に大久保(神戸)が3点目を追加したが、PKで失点した。
日本は15日にドーハ入りし、中村俊(セルティック)ら欧州組3人はドーハでチームに加わる。
▼大久保2列目でキラリ
大久保が2列目からの飛び出しで3点目を奪った。後半17分、グラウンダーの左クロスに走り込み、右足でシュート。ボールは相手選手に当たり、ゴールに吸い込まれた。「地元やし、よかったね」。本拠地での一撃に両手を広げて喜んだ。
中盤でのチャンスメークが光った。左右にポジションを変えながら、素早い動きだしと巧みなキープで起点をつくった。本職のFWより下がりめだが、神戸でも同じ位置でリーグ5連勝と好調を支える。「試合の流れの中で動く」。戦前の言葉通りの役割を果たした。
司令塔の中村俊(セルティック)らがコンディションに不安を残す中、中盤でゲームを組み立て、点に絡む能力を発揮。岡田監督も「うれしい収穫」と評価。大久保は「この勢いをカタールに持って行く」と力を込めた。
デイリー
▼大久保、引退モリシに惜別“飛行機”ゴ~ル
不格好だったが、FW大久保は誇らしげに両手を広げて旋回した。ゴール後に披露した“飛行機パフォーマンス”。後半17分、相手DFに当たってゴールに飛び込むダメ押し弾を決め「(飛行機は)一瞬忘れてた。ヤバいと思って慌ててやったよ。トーキックでサイドネットを狙ったけど、入ってよかった」と、照れ笑いした。
“飛行機”は、今季限りでの引退を表明したC大阪MF森島への恩返し。「森島さんがいたから自分がある。あの人はいつもプレーで手本を示してくれた」。本人に引退を知らされたときは泣いた。DFの裏へ飛び出す大久保の攻撃スタイルは、尊敬する先輩の背中から学んだ。そんな森島恒例の飛行機パフォーマンス。大久保は先輩へ感謝を込めて両手を広げた。観戦した森島も「飛んだね。いいのが見れました」と目を細めた。
岡田監督も「彼が少しずつ動きが良くなっているのが私にとって収穫」と評価した。19日のカタール戦が迫る。「次が一番大事。勝ちに行かないと」と気を引き締めた大久保は、地元神戸でのゴールを追い風に敵地へ乗り込む。
ニッカン
▼大久保、森島&名波に約束1発
モリシ、名波さん、これからの日本はオレが支えます-。日本代表MF大久保嘉人(26=神戸)が、偉大な先輩に贈るゴールを決めた。後半17分に左からドリブルで切れ込み、右足で豪快なダメ押し弾。シリアを3-1で破り、19日のW杯アジア最終予選カタール戦(アウェー)へ勢いをつけた。試合前には、今季限りで引退するC大阪森島、磐田名波の元日本代表MF2人に得点とW杯出場を約束していた。公約通りのゴールで、日本のエースとしての存在感を示した。
尊敬する2人の大先輩へ贈る1発だった。後半17分。DF長友からボールを受けた大久保は、一直線にゴールへ向かった。右足を振り抜き、ボールは相手DFの右足に当たってゴールへ吸い込まれた。通算32試合で5点目の誕生だった。
得点を確認すると、両手を広げて大空を飛ぶパフォーマンス。C大阪時代に世話になった森島の「飛行機ポーズ」を公約通りに披露した。最後はスタンドに向けてガッツポーズ。その先には、観戦していた森島がいた。
大久保 約束していたからね。森島さんの(飛行機)をやったよ。あの瞬間は、必死やったけどね。絶対に決めようと思ってたから。サイドネットを狙ってトーキック(つま先)で打った。オレにとっては地元の試合やし、とにかく入ってよかった。
日の丸の重みをより感じていた。試合前夜、携帯電話が鳴った。受話器の向こうの声は、マジョルカを退団した06年にC大阪で半年だけ一緒にプレーした名波だった。「オレ、今年で引退する。日本はお前が背負っていけ。頼むぞ」。必死に涙をこらえた。ユニホームに袖を通したこの日、自然と気持ちが入った。
森島、名波-。これまでの日本を支えてきた偉大な先輩の魂は、大久保が受け継いだ。MF中村俊、DF中沢ら中心選手が不在のままだった。普段は孤高の男が珍しく、精神的支柱としてチームをまとめようとした。
大久保 今日は引っ張って行こうっていう意識があって、後半はどんどん(他選手の良さを)引き出して行こうって思った。オレはプロやし、代表選手やから。主力がいなくても全力でやらなアカンから。
前半21分にはMF岡崎へ決定的なラストパスを送った。同39分に長友が相手選手と乱闘になると、必死で止めた。後半23分に交代するまで、日本の中心で大久保が輝いた。
カタール戦は心身ともに万全の状態で臨むことができる。岡田監督はエースに「松井の状態が分からないので、左に置いて少しでも動かそうと思った。これまでは運動量が少ないことが気になっていたが、今日はじょじょに良くなった。私にとってうれしい収穫」と絶賛した。
10年W杯南アフリカ大会へ。これからの日本は、大久保が背負っていく。
スポニチ
▼大久保、先輩モリシさんに白星捧げた
日本代表は13日、ホームズスタジアム神戸でシリアと親善試合を行い3-1で勝利した。後半17分にFW大久保嘉人(26=神戸)がゴール。地元スタジアムで引退を表明したC大阪・森島寛晃(36)が観戦する中で公約の「飛行機ポーズ」を披露した。前半3分、26分と快調に2点を先取したが、結局3点のみ。後半は守備陣も押し込まれる場面が目立ちPKで1失点。19日のカタール戦に弾みとはいえない内容だった。チームは19日のW杯アジア最終予選カタール戦に向けて、あす15日にドーハへ移動する。
スポーツ報知
▼大久保、森島先輩に捧げるゴール
FW大久保が、大先輩にささげるゴールを決めた。後半17分、DF長友からグラウンダーのクロスを受けると、右足を振り抜いた。スタンドには、今季で現役を引退するC大阪のFW森島寛の姿が。「うれしいっすね。一瞬、忘れてたけど、思い出したよ」モリシをまねて、飛行機ポーズを繰り出した。
プロ入り前から、あこがれの人物だった。「あんまり直接教えてもらったことはないけど、裏への抜け出し方とかは、見て学んだ」日本代表の中心に成長した男の原点。メールで引退の報告を受けた時には「泣きそうになった」と感極まった。最高の“手向けの花束”に「結構無理やりだったけどね。ちょっとウルッときた」と森島も歓喜した。6月2日のW杯アジア3次予選オマーン戦以来のゴール。カタール戦に向け、エースが勢いに乗った。
▼流経大MF・楠瀬が神戸入り…J6チームが争奪戦
流通経大のMF楠瀬章仁(21)が来季、神戸に加入することが13日、決まった。ドリブル突破などが持ち味の攻撃的MF。神戸のほかに新潟や千葉など、J6クラブが獲得に名乗りを上げ、大争奪戦を繰り広げていたが、この日までに神戸入りを決断。近日中にも発表される。9月に合宿中だった日本代表と練習試合を戦い、左サイドで出場していた楠瀬は再三、日本代表DF駒野をドリブルで抜き去るなど、抜群の突破力を発揮。1―0で破る大金星を演出した期待の星だ。
サンスポ
▼FW陣が得点!玉田&大久保、結果残した
FW陣を攻撃的な位置に4人そろえた日本。その中で玉田(名古屋)、大久保(神戸)が結果を残した。前半26分に玉田がMF中村憲(川崎)からのクロスを利き足の左足で合わせて2点目。「憲剛がいいボールをくれた」と感謝した。大久保は後半17分、長友のパスを右足で決めた。「流れの中でゴールを決められたのはよかった」と手応えを口にし、カタール戦へ向け、「勝ちにいかないといけない」と表情を引き締めた。

